今回は没イラストとなった

このフォード・フェアレーン、発祥は1955年型、フォード・クレストラインの後継モデルとして登場しました。この時はフォードの新型フルサイズ、つまり最も大きい車格の乗用車でした。
その後、1957年と1960年にフルモデルチェンジを行います。
そして1962年からはフォードのフルサイズセダンの主力を後発のフォード・ギャラクシーに譲り、自身は1960年よりラインナップに加わったコンパクトのフォード・ファルコンとフルサイズのフォード・ギャラクシーとの間を埋める、ミドルサイズの車としてモデルチェンジを行います。
この1963年型は62年型のマイナーチェンジとなります(このころのアメ車は四年毎にフルモデルチェンジを行い、一年ごとにマイナーチェンジを行うのが一般的だった)。
同じ車格のライバルのGMのシボレー・シェベル、ポンティアック・GTO、クライスラーのダッジ・880カスタム、AMCのランブラー・アメリカンとは、変速機やボディタイプ、エンジンの組合せの多さで対抗します(組合せでは20通り以上も可能だったという)。
このスポーツクーペはセダンモデルより車高は1インチ低く、145馬力、3.6リッターのV8エンジンを標準搭載していました。
その後、フォード・フェアレーンはフォード・トリノ、及びグラントリノに発展し、オーストラリアでは独自の進化を遂げました。