住所や部屋番号は正確に教えてください

ピンポーン

・・・
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男が呼び鈴を鳴らした向こうでは妙な静けさが広がっている。

・・・

3秒経過・・・

10秒経過・・・
ん?

1分経過・・・

『おかしいな・・・』

手元の用紙に目を落としながら文字の羅列を確認していく。

『間違いない・・・やはりここだ』

変な緊張感がこみ上げてくる。

男は自分の中で正しいかどうか自問自答してみたが
答えはわからない。

ゴクリ

変な緊張感から喉が鳴る
迷いながらも呼び鈴に手を伸ばした。

ピンポーン

呼び鈴が壊れている事はなさそうだ。

10秒経過・・・

やっぱり

20秒経過・・・

『不在なのか・・・』

もう一度、手元の用紙に視線を向け受付した名前を
苦々しく一瞥すると

「だれ?」

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インターホンの向こうから声が聞こえた。

・・・

ちょっと待て

・・・

さっき連絡を入れた時は男性じゃあ・・・

・・・

家族とかなのかな?

・・・

男は意を決して名乗ってみた

『ブックオフ出張・・・』

インターホンの向こうにいる女性は食い気味に

「まに合ってまーすっ」

 

予想もしなかった返答に少し眩暈を覚えながら階段を
くだっていく・・・

4階から1階までの道のりが異様に長く感じる。

 

3階・・・

 

2階・・・

 

足取りが重い・・・

 

何度も確認で見ていた用紙に書かれている番号に
電話をする事にした。

一番最初に連絡を入れた時に話していた男性が
電話口に出た。

どうやら団地の棟を間違って伝えていたらしい。

”じゅういち”と”さんじゅういち”

似ているが全く違う・・・

正しい番号を知った男は決意した。

男性に問おう
いや問い詰めてやろう
むしろ活舌の悪さを問い詰めてやろう
そうだ言って野郎
男性に問おう・・・以下ループ

男がありのまま話すと男性は酷く笑い転げるのでした。

※ちなみに作り話ではなく半年に一度ぐらいで遭遇します。
他人様に迷惑をかける恐れがあるので正確な番地や部屋番号を伝えましょう。

あなたの大切な本、引き継がせてください

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あなたの大切な本を待っている人がいます。ご不要になった本やCD・DVD、ゲームがありましたら、ぜひブックオフへお預けください。次の方へお届けいたします。

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